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『後世まで残るアニメを』
魅⼒的なキャラづくり、
最先端アクションの追求、
上を⽬指せる育成の場、
の3つをコンセプトに、
アクションアニメーターの
五⼗嵐祐貴が
率いるスタジオ。
⼈々の記憶に残り続け、
いつ⾒ても⾊あせない
作品を⽣み出すため奮励します。
INTERVIEW社員インタビュー
取締役兼監督・アニメーターの五⼗嵐さんと、
ベテランアニメーターのあいうさんに、
OUTLINEの⽅針や新卒採⽤への思いを
語ってもらいました!

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「より面白い仕事をしたい! が根本にあります」
- ――五十嵐さんはもともとフリーでクリエイターとして活躍していましたが、今はクリエイター兼OUTLINE取締役です。会社を設立した経緯を教えてください。
- 五十嵐 フリーでやっていた頃は苦労も有りましたが、仕事を順調にもらえるようになってきていたので、そもそも会社を作る必要はありませんでした。会社を設立するにはコストがかかるし普通ならフリーのままでいいはずですが、自分はそうじゃなかった。会社をやっている人間が言うのもあれですけど「お金を稼ぎたい」という興味はそこまでなくて、それよりも「より面白い仕事をしたい!」が根本にあります。自分はアニメをやる上で究極を言えば「面白いことができればなんでもいい」と思っているので、そこにつながるなら大変な運営の仕事もやってみようと思いました。フリーのときから一貫して「面白いことができるなら他の人がやらない仕事もやってみよう」という考えですね。ただ、面白いものを作るにはお金も大事です。(笑)
- ――法人化したことで「より面白くなった」「いろいろなことができるようになった」という実感はありますか?
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- 五十嵐 あります。「面白い仕事をしたい」につながっていますが、そもそも企画がどうやって作られるのか、アニメがどう成り立っているのかを知りたかった。最近は予算もどんどん増えて産業化が進み、アニメを作っている僕は「いったい何を作っているんだ⁉」という感覚になることが多かったです。自分がキャリアを積んでいる一方で、どんどんアニメを作る手応えがなくなる過程でもあって、僕が前にやった仕事で世間ではすごく跳ねたけど実は全く手応えがなかったことがありました。いろいろな人が関わっている中で自分は「受け渡されたものを精一杯やりました」という感じだったのに、ここ数年でアニメに対する世間の評価はとても上がりました。自分はいつも通りやっていても、想定外の受け取られ方をすることが多くなった、このやり方を続けると、手応えがないまま作り続けることになる。僕は「こういう意味があって作っている」という確信を持って作品を出した上で、「これぐらいウケた」「そうでもなかった」という結果を知りたいし、法人化したことでそれができるようになってきています。
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「これからの会社の方向性は、新しく入ってくる人たちによって作られていく」
- ――この春(2025年4月)には新卒第1期が入社します。新卒採用を行う上でポイントにしている部分はありますか?
- あいう 育成はプログラムに従って教えていきますが、それ以上に好奇心が強くて、自分から学んでいく姿勢の人がOUTLINEでは活躍できると思います。
- 五十嵐 もしかしたらマニュアルがしっかりある方がやりやすい人もいるかもしれません。会社として教育プログラムは用意するけど、実際の仕事になったときにマニュアル化されていない業務は多く出てきます。特にウチは「他の会社はやっていないけど、こういう作品を作ってみよう!」ということが多い。ある意味、クリエイターとしては「やってみよう!」と切り込んでいくのも楽しさの一つです。「自分だったらこういうことができるかな?」「こんなことをやってみていいですか?」と自ら言える人がウチには向いていると思います。
- あいう たしかに会社自体まだ若いし従業員も少ない。だからこそ、これからの会社の方向性は、新しく入ってくる人たちによって作られていく部分が大きいと思う。
- 五十嵐 新卒採用をする以上は「新人が活躍できる作品はなんだろう」と考えて企画を作っていきたいです。一般的には有名な原作を取ってきて会社を回していきます。そちらの方がクリエイターは皆やりたがる。だけど、それだとスキルがある人しかクリエイションの本体には関われない。今は有名原作はハイクオリティで然るべきという不文律があるし、視聴者やファンがそれを望んでいます。そうなると経験者が優遇されて、新人ができる仕事がなくなってしまうんです。
- あいう スペシャリストしか必要なくなるというか……。何か面白みがあったり、変わったことをやる人たちが、そっちの世界では必要とされなくなってしまう。
- 五十嵐 アニメーターの世界って結構残酷なんですよ。腕のあるクリエイターが集まって競争の螺旋の中で生きていけるかどうか、みたいな。だけどウチはその勝負にそもそものらない。
- あいう その競争で戦うのは結構限界があるよね。
- 五十嵐 僕はある意味そこで戦っていた人間なので、その厳しさがよくわかっています。それで脱落していったクリエイターを何人も知っているので、そういう会社にはしたくないと思ったし、それはアニメ本来の面白さじゃないよなって。いろいろな面白さがあるから、僕たちは工夫してやればいいと思っています。
- あいう 脱落していった人たちが今も残っていたら、もっといい仕事ができたんじゃないかと考えるときはどうしてもある。
- 五十嵐 制作でもアニメーターでもすごく良いモノを持っているのに、置かれた環境と合わなくて辞めていく人を見るのがすごくキツかった。過剰な競争に耐えられないから辞めざるを得ない。でも、それはおかしいし、生かす方法はあるはずだとずっと思っていました。
- あいう 個性と言うとありきたりだけど、画一的な会社にはしたくない。作品ありきじゃなくて、「こういう人がいるなら、こういう作品を作れるんじゃないかな」という感じになっていきたい。
- 五十嵐 僕の理想ですが、入ってくるクリエイター全員が作家としての意識を持って成長してほしい。作家がいないと作品は生まれないから「こういう作品を作りたい」というビジョンを持ってもらいたいです。「将来こういうのを作りたい」という考えの中で、そのためには今はこういう仕事をやろう、と日々取り組んで積み重ねてもらえたらうれしいです。新人を含めみんなでお互いにいろいろ取り入れながらやっていけたらいいなと思います。
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「未来をどうデザインするかを考えた瞬間に若い人たちは絶対に必要」
- ――OUTLINEが新卒採用を行う理由を教えてください。
- あいう 「この作品を作るために中途採用をする」というときはあるけど、会社を作っていくことを考えると新卒採用が大事です。同年代ばかり集めちゃうと固定化されてしまうし、若い人の感覚がわからないままでモノを作り続けていくと袋小路におちいってしまうかなと。
- 五十嵐 結局、会社という生態系なので、30代しかいない会社の未来は滅んでいくだけじゃないですか。僕らは30代なので今は20代ともコミュニケーションが取れるけど、40代、50代になったときには20代の子とのコミュニケーションは難しくなると思います。
- あいう 自分が新卒の頃、親ぐらい年が離れている人とのコミュニケーションはちょっと緊張したのを覚えています。
- 五十嵐 なので、これから入ってもらう新卒の方に育ってもらって、僕たちが40代、50代になったときに若手とのコミュニケーションの橋渡しをしてもらう。つまり、会社としていろいろな世代が上手に仕事ができるような生態系を作っていく。それは僕たちだけじゃなくて、下の世代も同じです。そして、それをずっと続けていくことがすごく大切。その場だけで考えたら新人を入れる必要はないけど、未来をどうデザインするかを考えた瞬間に若い人たちは絶対に必要です。
- ――最後にこれを読んでくれている就活生へメッセージをお願いします。
- あいう やりたいことがある人はそれを実現しやすい会社です。「こういうことをやりたい」という目標や方向性を持っている人は生き生きと働けると思います。アニメ作りは面白いので一緒にやってみましょう!
- 五十嵐 とにかく考えうる限りのあらゆる興味関心のことを学生のうちにやっておくといいと思います。それは旅行でも恋愛でもなんでもいい。全部やってみて、それでもアニメをやりたいと思ったら来てほしいです。そこにはいろいろなことを経験した上でアニメが面白いと思った何かしらのモチベーションが生まれているはずです。僕たちはアニメのことは教えられるけどモチベーションを育てることはできないので、学生のうちにモチベーション作りをやっておいてほしいです。




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GALLERYオフィス環境
COMPANY会社概要
株式会社 OUTLINE
- 所在地
- 東京都中野区東中野1-11-7 ハイカットビル 6F
- 設立
- 2022年12⽉01⽇
- 代表取締役
- 葛⻄励
- 事業内容
- アニメーション制作、 映像制作